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RC住宅のメンテナンス

RC住宅は耐震性・耐久性・耐火性などに優れている部分を持っており、建築物の中でも寿命も長い等のメリットも多い住宅です。ですがその反面で建築コストが木造よりはかかるので、坪単価が上がるなどのデメリットな部分もあります。ただ、RC住宅はメンテナンス次第で、もともと長い寿命もさらに長くすることも可能です。今回はRC住宅のメンテナンスについて解説します。

◆RC住宅のメンテナンス

RC造で作られた家であっても、決してメンテナンスフリーというわけではありません。木造住宅なら木造住宅のやり方があるように、RC住宅もメンテナンス方法があります。確かにRC住宅の耐用年数は長いのが特徴ですが、それは正しいメンテナンスあってのものなのです。ここではRC住宅のメンテナンスについて解説します。

◆クラック

クラックとは、建物の外壁や内壁、基礎などにできる亀裂やひび割れのことです。外壁や基礎は、雨風の日も暑い日も、私たちの生活を陰となり日向となり守ってくれています。そしていろいろな環境などに影響され、コンクリートは長い年数をかけてわずかに収縮や膨張をしていきます。これによってコンクリートの壁面にクラックが生じてきます。例えば非常に細いヘアークラックであれば美観の点を除けば構造面ではさほど問題ありません。ですがこれが大きくなり名刺を差し込めるほどの幅になった場合、雨水が内部に浸透する可能性があるので補修する必要性が高まります。メンテナンスの間隔としては、できれば5年~10年おきにできることが望ましいです。

◆コンクリートの欠落

先ほど解説したクラックをそのまま放置した場合、コンクリート内部に雨水が侵入し、鉄筋の腐食を触発します。それにより鉄筋の腐食に伴い、鉄筋は膨張していきます。そして最終的にはコンクリートを押し出し、結果として外壁部分が欠落してしまいます。自分自身での対応もできますが、基礎やコンクリート部分は家にとって重要です。しっかりと初期対応を取ることで、家の寿命へも違いが出てきます。小さいうちに弊社に相談することも寿命を伸ばすひとつの方法です。

◆外壁塗装、鉄部塗装

住宅の塗装は美観のためだけにあるだけではなく、下地の劣化を予防する目的も含まれています。ですが外壁塗装もいつまでも何もしなくていいわけではありません。塗装自体は数十年で耐用年数をむかえます。雨風などの悪環境の中に建っているのですから、長くても10年周期での塗り替えをおすすめしています。

◆屋上防水

壁と同じく屋根も悪環境にいつもさらされています。そしてまともに雨を受け止めている屋上は、住宅建築時に雨漏りを防止するため防水処理が施されています。防水処理方法にも種類があり、アスファルト、シート、ウレタン塗膜防水などが一般的です。ですがこの防水処理も何十年ももつものではありません。劣化の進みは住宅の建っている環境や立地などにも大きくかかわってきます。劣化の程度に応じて、部分補修や貼り替えなど検討が必要です。雨漏りは家の劣化を早めます。定期的なメンテナンスが必要です。

◆定期的なメンテナンスが安心して住んでいただくためには必要です!

今回は、RC住宅のメンテナンスについて解説してきました。木造住宅・RC住宅・鉄骨住宅などいろいろな建て方がありますが、どんな住宅も建ててしまえば一生そのまま残るものではありません。時間がたつことで劣化もすれば、損傷することも。そして最悪の場合、倒壊してしまう場合もあるのです。そんな状況になる前にできることがあります。ただ住宅が劣化していくのをただ待つ必要もありません。気になることがあればお気兼ねなくお尋ねください。

RC住宅の魅力は短めに設定している法定耐用年数ですら47年という本質的に長い寿命です。住宅設備や配管類などを必要に応じて交換やリフォームを行うことで、100年以上住むことも可能な住宅です。自分の理想に合わせて作ったマイホームであれば、やっぱり1日でも長く住み続けたいと思うことは、誰しも思うことでしょう。もしくは生きている間ずっと住み続けたい、自分の子供たちに受け継いでもらいたいと方も多いかと思います。そのために適時のメンテナンスとは寿命を長くするためには必要不可欠なのです。さまざまな特徴や性能、そしてメリットがある。寿命ももともと長いRC住宅ですが、その寿命もしっかりとメンテナンスをすることによりさらに強みとなります。その強みを活かすのもあなたの判断と行動次第です。

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